ヨガや瞑想の文脈で、
「チャクラ」という言葉を
見かける機会が増えています。
チャクラとは、インド伝統医学における
エネルギーの中枢であり、
主に体幹に沿って存在するとされる
7つのポイントが知られています。
各チャクラには特定の色と感情、
身体部位、心理状態が対応しており、
心身のバランスを理解する
一つの指標となります。
第1チャクラ(赤)は尾骨のあたりに位置し、
生命力や生存欲求と関係します。
不安や恐怖を抱えるとここが
不安定になりやすく、
逆に安定すれば地に足がついた
行動が可能になります。
第2チャクラ(橙)は丹田周辺に位置し、
性・創造性・喜びと結びつきます。
ここが閉じると感情が平板になり、
開くと官能性や情熱が増します。
人間関係や表現力にも影響します。
第3チャクラ(黄)はみぞおちのあたりで、
自尊心や意思決定、達成感に関係します。
自己否定や嫉妬の感情はここに蓄積しやすく、
逆に強化されると自信やリーダーシップが
高まります。
第4チャクラ(緑)は胸の中心にあり、
愛・共感・癒しの象徴です。
ここが整うことで、他者との関係性に
調和が生まれ、自己受容も進みます。
愛されたい、という根源的欲求は
このチャクラに反映されます。
第5チャクラ(青)は喉に位置し、
自己表現や意思疎通を司ります。
黙ることが多い人、意見を言えない人は
ここの流れが滞りがちです。
逆にここが開くと、明快な発言と
創造的な発信が可能になります。
第6チャクラ(藍)は額の中央、
いわゆる「第三の目」と呼ばれる部分にあり、
直感や洞察力と結びついています。
論理を超えたひらめきや真実への理解は、
ここが活性化されている状態と重なります。
第7チャクラ(紫)は頭頂に位置し、
宇宙意識やスピリチュアルなつながりを
表します。
人生の意味や使命に対する感受性は
ここに集約され、
「全体性の感覚」へとつながります。
これら7つのチャクラは、
それぞれ独立しつつも連動しており、
ひとつの不調が他のチャクラにも
波及する構造です。
逆に言えば、どこか一つのバランスを
整えることで、全体が整っていく連鎖も
期待できます。
色と感情の対応関係は、
日常生活のなかで、
「なぜ今この感情が出てきたのか」
「なぜこの色が気になるのか」
という内面のサインを読み解く
ヒントになります。
目に見えない領域だからこそ、
こうした体系的理解が大切です。
心身を整えるとは、単なる健康管理ではなく、
自分という存在を立体的に捉えることです。
数分間の静かな時間と、色への感受性。
それだけで、人生の軸が整うこともあります。
