「光に包まれる感覚があった」という言葉は、
グループヒーリングの場で
よく聞かれます。

それは物理的な光ではなく、
身体の内外を同時に満たすような
“感覚の光”であり、

言葉にならない安心感や
統合感とともに訪れます。

 

一般論として、ヒーリングは
他者からのエネルギーを受け取る
受動的な行為と見なされがちです。

しかしグループで行う場合、
その場全体の意識状態が共鳴し合うことで、
個人の限界を超える体験が
生まれやすくなります。

 

特に静かな場所で呼吸を整え、
心を開いた状態にあるとき、

・身体が温かくなる
・涙が出る
・視界が明るくなる

といった体感が起きることがあります。

 

歴史的には、宗教儀式や祈りの場において
「光の顕現」は神聖さの象徴でした。

文化的にも“天から光が差す”という表現は、
直感や目覚めのメタファーとして
使われてきました。

心理的には、集合的な安全性が高まることで
副交感神経が優位になり、
感覚が開かれて“内的ビジョン”が
浮かびやすくなると考えられます。

 

因果構造で見ると、

・A:共鳴する場と安心感の共有
・B:身体感覚としての
“光”の体験が起こる

という形になります。

つまり、
「自分が光を受け取った」のではなく、
「自分がすでに光だった」と気づく
プロセスが起きているとも言えます。

 

グループヒーリングの特徴は、
一人では到達しづらい意識状態を
他者との共鳴を通じて
体験できる点にあります。

それは個の癒しにとどまらず、
“人間とは本来つながっている存在である”
という感覚を呼び戻す作用があります。

 

この体験が示すのは、
癒しとは「取り戻す」プロセスである
ということです。

何かを得るのではなく、
本来あった感覚に戻る。

そしてそのためには、
・場の力
・自分自身が“開かれることを許す”意志
が必要です。

 

ほんの数分間のヒーリングでも、
「もっと上がある」と
気づける人は多くいます。

そしてその光の中で
「これだけでOK」と感じる瞬間こそが、
深い再起動の始まりになります。

癒しの本質とは、外ではなく
“つながりの中でしか得られないもの”
だと感じます。